****** プロフィールショートストーリー(初秋編) ****** ☆スポーツショップから、ニューモデル展示予約会のDMが届き、 各地から初霜・初冠雪のニュース。 山からの雪だよりに心ときめかせ、ワックス漬けにしておいた 板をもちだして、心はもう白銀の世界・・・・・。ウトウト AM3:00 目覚しの音で目を開ける 実はほとんど寝てない。 眠れるはずはない、今日は今シーズン初滑りなのだ。 準備は万全だ。荷物を両手に階段をかけおりる。 玄関のドアをそっと開け外に出る。 吐く息が白い! 肩をちょっとだけすぼめガレージに向かう 空には星がまたたく うん!スパイクはいらない! トランクを開け荷物を押し込む 昨日付けたばかりのキャリアに板をセット 冷えきった車内に体を滑り込ませる イグニッションキーをひねる アクセルをひとふかし 3リッターDOHCの音が響く 無線の周波数を145.44に会わせる CDをプレーヤーに入れる YUMINGのニューアルバム!? 違う!SURF&SNOW! そして最後の曲に合わせてPLAY! 一年ぶりに流れるなつかしいメロディ「雪だより」 シフトをDに入れる 車は静かに動きだした さあ 彼女を途中で乗せて・・・ン! 彼女?顔が思い出せない! 名前は?顔は? だめだ!思い出せない! ・・・・・・・・・ ピッ・ピッピッ・ピピピピ・ピピピピピピピピピピ アッ!朝だ。二日酔いで頭が痛い 雪だよりに心ときめく今日この頃の、なおちゃん。 1989.AUTUMN NAOKI WATANABE
******* プロフィールショートストーリー(新緑編) ****** ☆山々が新緑に染まり、ほほを撫でていく風が心地いい。つい先日、車から キャリアをはずし、スキーにワックスをかけて半年の眠りにつかせた。 車のルーフについた、2ヶ所のキャリアの傷跡が痛々しい。 さて、6時間近く呑んでいたターキーの酔いもやっとさめてきた。 さてそろそろ部屋に戻るか・・・。 明日は1ヶ月ぶりのゴルフ。いよいよゴルフシーズン本番だ。 シャワーで濡れた体を拭きながらグラスをつかんだ片手の手首を廻す。 琥珀色のバーボンの中に浮かぶ氷が軽い音をたてる。 心はすでに新緑のグリーン・・・・・・・。ウトウト AM5:00 目覚しの音で目を開ける 準備は万全だ。荷物を両手に階段をかけおりる。 玄関のドアをそっと開け外に出る。 新鮮な空気が心地いい! 深呼吸を一回、ガレージに向かう、天気はいい!! ガレージで今日の車を選ぶ。 直6・3リッターDOHCターボか・・・ それともV8・4リッターDOHCか・・・ ちょっとだけ考えて、トランクを開け荷物を押し込む 冷えきった車内に体を滑り込ませる イグニッションキーをひねる アクセルをひとふかし、V8・4リッターDOHCの音が響く 無線の周波数を145.44に会わせる お気に入りのCDをプレーヤーに入れる シフトをDに入れ、Pブレーキをリリース 車は静かに動きだした さあ 彼女との待ち合わせ場所へ・・・ 約束の時間より3分前に着いた。彼女の車が見える。 すでに空いている窓から彼女に声を掛ける。 「M****i!おはよう!」 車から降りて彼女の車に近ずく。 彼女も車から降りる。 片腕で彼女を抱き寄せ軽くKiss 彼女の車から荷物を積み替える。 「さて、行くぞ!!」 ん?? 「M****i?」 どこ? えっ!! M****iがいない!! 「M****i!!!」 どうなってんの??? ・・・・・・・・・ ピッ・ピッピッ・ピピピピ・ピピピピピピピピピピ アッ!朝だ。や、ヤバイ!ちょっと寝過ごした!!。 二日酔いで頭が痛い・・・。 新緑に心ときめく今日この頃の、なおちゃんです。 1992.4 Naoki Watanabe